公益財団法人金子国際文化交流財団、アジア、奨学金、

Cambodia Scholarship Project カンボジア奨学金事業

カンボジア奨学金事業

CJFS校門

1)カンボジア奨学金事業の概要

 

写真(2019/11/15撮影):「カンボジア日本友好学園」の学校敷地内から校門を望む。写真右奥に見えるのが校門。木陰を作るための樹木が多く植えられている。校門の左側に図書館棟がある。生徒の多くがバイクか自転車で通学している。(バイクに運転免許制度が適用されていないため中学生でもバイクに乗れる)

 

 

 カンボジア奨学金事業は、平成29年度(2017年度)から内閣府の認可を受け開始しました。
 この事業はカンボジアのプレイベン州にある「カンボジア日本友好学園」(高等学校)の卒業生(カンボジア人)のうち、カンボジアの大学に進学した学生の中から選抜して奨学金を支給するものです。
 カンボジアの自然科学系、社会・人文学系など、いろいろな大学に進学する同学園の卒業生に奨学金を支給します。

 

 カンボジアの就学状況は次のようになっております。2018 年の高等学校卒業試験は8月 20〜21 日に実施され、7万 6,034 人が合格(合格率は約 67%)となりました。 2016-17 年の実績で見ると、就学率(小学校 93.5%、中学校 55.7%、高校 25.1%)、中途退学率(同 4.6%、同 17.0%、同 19.4%)、卒業率(同 79.9%、同 42.6%、同 20.2%)とも(いずれも私立学校を除く数値)、十分な状況にあるとは言えず、少なくない学生が依然として中途退学となっています。(JICAカンボジア/TVETプロジェクトの「カンボジアにおける教育と職業訓練の現状」より)

 

 本事業を開始するにあたり内閣府への申請書類提出時は、小学校70%、中学校17%、高校10%、大学1% と 言われていました。(外務省HPより)
 当時よりは改善されてきたとはいえ、就学状況はまだまだ極めて低い状態にあるといえます。
 これから社会を担う若者が十分な知識を得ることができれば、カンボジアの社会的・経済的発展への貢献は計り知れません。そこで毎年新規に学生5人に対して、4年間にわたって返還不要の奨学金を支給します。
 人材の育成を通じてカンボジアの学術及び科学技術の振興に貢献いたします。よって、日本との友好関係の高まりをもたらし、やがては日本の学術及び科学技術の振興に波及するものと考えられます。

 

 

2)カンボジア奨学金のはじまり

 

カンボジア奨学金事業開始までは全くカンボジアとの直接の交流がなかった本財団がなぜカンボジアの学生に奨学金を支給することになったのか、経緯をご説明させて頂きます。
 本財団の青木茂男理事長と小林秀行元理事が茨城キリスト教大学で教鞭をとっていた当時、同じく同大学で教鞭をとられていた藤田悟先生との交流がきっかけでした。
 藤田先生は2004年9月から若者たちと「日本語教育ボランティア」という活動でカンボジア日本友好学園(CJFS)に滞在し、CJFSの中学生たちに日本語と英語を教えていました。その交流の中で藤田先生はCJFSの高校を卒業してもお金の問題でほとんどの子が大学に進学できないこと、文系の大学なら授業料はわずか5万円程度であることを知り、CJFS卒業生の学資を支援する目的で「カンボジア日本友好学園友の会」(「友の会」)を設立しました。
 「友の会」は奨学金を提供するサポーター募集などのほか学生たちの情報収集をしたりして日本との橋渡しを担い、その運営方針は基本的にサポーターは同一の学生を   4 年間サポートすること、学生からは年間最低 3 回の報告の手紙が届きます。
 本財団はこの事業を開始するにあたって「友の会」に多くの情報を提供して頂きました。

 

 

3)「カンボジア日本友好学園友の会」

 

「カンボジア日本友好学園友の会」ではニュースレターを発行しています。
本財団が奨学金を支給するようになり藤田先生からのご依頼でこれまで何度か寄稿させて頂きました。寄稿部分のみ抜粋してご紹介いたします。

ニュースレター27 見出し
カンボジア日本友好学園友の会ニュースレター27より抜粋
 ニュースレター27.pdf

ニュースレター29 見出し
カンボジア日本友好学園友の会ニュースレター29より抜粋
 ニュースレター29.pdf

「カンボジア日本友好学園友の会」連絡先:
〒145-
0065 東京都大田区東雪谷4-5-1 藤田気付
 e-mail : friendsofc_j@yahoo.co.jp

 


 

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